合うお客様、合わないお客様

普通に生活してても思うけど、合う人間、合わない人間はもちろんいる。
大学の中にだって合う人間もいれば合わない人間もいるのだから職場で出会うお客様もまた然り。

私はどちらかというとキャバ嬢の中でも大人しめな、地味めなタイプのほうなので、静かにゆっくり話すおとなしいお客様は得意だし、大きな声で笑い、下品なことを言い、ノリとその場の雰囲気だけでやり過ごすチャラチャラした感じのお客様はとっても苦手だ。

なんで苦手なのか考えてみたけれど、彼らの攻略方法を知らないからだと気づいた。
大学で生活していてもあんまりチャラチャラした感じのノリノリイケイケなグループに属している男子や女子ともそんなに話したこともないし、一緒にいると疲れる。何より彼らが何に対して面白いと感じるのかまったく見当もつかないし…というような感じである。

こないだついたお客様の団体が私と合わない人間のかたまりだった。
話しかけても全くノリが合わないどころか、相手も白々しそうに答える。ちやほやされているのは派手な感じの女の子だけだったから私はお酒を一生懸命に作っていると、突然一人のお客様に「お前は不細工だからほかの席にいけ」と言われた。お客様みんなが爆笑する中、ゆっくりと席を離れた。悔しくて悔しくて仕方なかった。これが合わない人間だ。

合う人間はとことん話していて楽しい。
こないだ来たお客様は本が好きだということで村上春樹の話になった。「僕は村上春樹の話をこんなに詳しくできる女性に会うのは初めてだ。とてもうれしい」とまで言われた。

合う、合わないという壁を乗り越えなければこのキャバ嬢という仕事ができないのはわかる。ただどうやったらその道を開いていけるのか、わたしにはそれがまだ全然わからない。
合わない人間への興味関心をつくることから始めなければ、相手が楽しいと感じる会話も作ることができないのかもしれないなと考えさせられた。ちゃんと相手に興味を持てば「不細工」などと言われなくてもよかったかもしれない…もっとがんばらないとなぁ